【挑戦状】問29 想定解答.

今回は立方体の問題です。


自分の解法がベストかどうか分からないので、「別解を思いついたよ」という方がいらっしゃればコメント等をお願いします。
以下に解答を書きます。























想定解答.
 \mathrm{A} から点 \mathrm{G} へ至る経路を考えると, 途中で必ず辺 \mathrm{BC}, \mathrm{CD}, \mathrm{DH}, \mathrm{HE}, \mathrm{EF}, \mathrm{FB} (両端を含む) のいずれかを少なくとも 1 回通過する (下図赤線) . そこで, 経路と交わる点のひとつを \mathrm{P} とおく. 立方体の対称性より, 点 \mathrm{P} は辺 \mathrm{BC} 上にあるとして一般性を失わない.

\mathrm{A} から点 \mathrm{P} へ至る最短経路は線分 \mathrm{AP} であり, 点 \mathrm{P} から点 \mathrm{G} へ至る最短経路は線分 \mathrm{PG} である. よって点 \mathrm{A} から点 \mathrm{G} へ至る経路であって, 途中で点 \mathrm{P} を経由する経路の長さは, \mathrm{AP} + \mathrm{PG} 以上である. 今, 面  \mathrm{ABCD} と面  \mathrm{BCGF} が辺  \mathrm{BC} で接するような展開図を考えると, 点  \mathrm{P} が辺  \mathrm{BC} 上を動くとき,  \mathrm{AP} + \mathrm{PG} が最小となるのは, 点  \mathrm{P} が展開図上で線分  \mathrm{AG} と辺  \mathrm{BC} の交点となるとき, すなわち辺  \mathrm{BC} の中点となるときである. このとき  \mathrm{AP} + \mathrm{PG} = \sqrt{5} である.
以上により, 点  \mathrm{A} から点  \mathrm{G} へ至る経路の長さの最小値が  \sqrt{5} であることが示された. □