河野太郎コインの問題です。
【すむーずぷりんからの挑戦状】
— すむーずぷりんちゃん🍮 (@mat_der_D) 2019年12月4日
問8. 表に「河」, 裏に「太」と書かれたコイン A と, 表に「野」, 裏に「郎」と書かれたコイン B がある. これらのコインを同時に n 回投げ, 上面に書かれた文字を ABAB… の順に左から書いていったとき, 最後の4文字で初めて「河野太郎」と書く確率を求めよ.
問題文はネタっぽいですが、問題自体はふつうに確率の問題です。
問題の設定が分かりにくいという指摘があったので補足すると、「コインを 枚同時に投げて、出た文字を適切な順序で記録する」という操作を 回繰り返す、ということです。
以下に解答を書きます。
想定解答.
回投げた時点で, まだ一度も「河野太郎」が出てきておらず, かつ最後の2文字が「河野」である確率を , まだ一度も「河野太郎」が出てきておらず, かつ最後の2文字が「河野」以外である確率を とする. このとき に対して漸化式
が成り立つ. ここで , とおけば, でも漸化式が成り立つとしてよい. 第一式から となるので, これを第二式に代入すれば
を得る. この三項間漸化式の特性方程式を解くと
となるので, の一般項はある定数 を用いて
と表される. より
となる. さらに より
となる. これらを満たすのは
であり, の一般項は
で与えられる. さて, 求める確率は のときは であり, のときは
である. □